NHKビジネス英語 選ばれ続ける理由4選! なぜ評価が高いのか

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NHKビジネス英語

プロ講師がすすめる、最高の活用法とは?


さまざまなアプリ・YouTubeチャンネルを多く比較して、結局は「最強」。その印象が強いのがNHKラジオ講座「ビジネス英語」です。

アプリは無料のものが多いですし、使いたいときに使いたいだけ使えるという点が魅力でしょう。英語学習に特化したYouTubeチャンネルも、実にたくさんありますね。

YouTubeに関していえば、人気のチャンネルほどテンポがよく、視聴者を飽きさせない。

エンタメ要素もあり、動画ごとに当たり外れがない。

「なるほど!」という発見、「観てよかった」という満足感を与えられるよう、クオリティを維持しつつ工夫がなされているという印象です。

それでもやはりNHKビジネス英語は別格で優秀だな、と感じるのには理由があります。

TOEIC900超え・英検1級まで独学でたどりついた経験、社会人対象のコーチングと発音特化トレーニングを担当しているプロ講師の目線から、以下、NHKビジネス英語の何が優秀なのかをお伝えしていきましょう!

まずは、これです。圧倒的!

たとえば英語学習チャンネルの15分動画。

「面白かった」「勉強になった!」と感じても、見終わって「何が自分に残ったか?」をはっきりさせるために書き出してみると、どうでしょうか。

気づくことがあると思います。

印象に残っているのは案外、ほんの2つ3つの単語だったりしませんか。

あるいは単発的な会話表現、ネイティブスピーカー独特の言語感覚や、英語に関する豆知識。

場合によっては「確かに面白いと感じたけれど、これといって使えそうな単語や表現は何も覚えていない」ということに気づくケースもあるかもしれません。

楽しいと感じると、1本だけでなく2本、3本と続けて視聴する人も多いかと思います。

その場合は45分以上を費やすことになりますが、その45分から得たものが数個の単語のみ、場合によってはゼロだとしたら、この場合の時間対効果は考えられないほどに低くなっています。

対してNHKビジネス英語は15分。

そして、その中に質の高い内容がぎゅっとつめ込まれています!

どんな構成になっているのか、見てみましょう。

①これまでの学習歴
②何を課題と感じているか?
③目標は?

番組の構成・内容については後述しますが、エンタメ要素の強いYouTube英語動画と比較すると、それこそ圧巻の充実感といえる15分です。

冒頭のダイアログとその後半、3つのセクションをいかに活用するか、という戦略は①②③のような自己分析を踏まえてセレクトしていきましょう。

自分の学習状況にフィットした方法で、納得のいく方法で1回1回に取り組み、こつこつと成果を自分の中に積み上げていく。

(例)

・全セクションを徹底してインプット・アウトプット ⇒ 中上級者向け

・15分の放送をすべて聴かず、いずれかのセクションに特化 ⇒ お仕事が忙しい方、初中級者向け

ダイアログのフル活用、というチョイスであれば、15分の放送を1回聞くのでなく、45~60秒の質の高いダイアログを15分の間に何度もくり返し聴くことができます。

そして、ここが欠かせないポイントなのですが、その先に自分の目的にフィットした能動的な作業を何か必ず組み込んでサイクルを作ることが重要です。

そのような15分と、なんとなくエンタメ的な英語動画15分を1本視聴するのでは、圧倒的なクオリティの差がありますよね。

その能動的な作業が何になるか、私がコーチングにおいて各々の生徒さんにおすすめする作業は生徒さんによってさまざまです。

リスニングが弱いのか、スピーキングが弱いのか。

リスニングが課題だとすればスピードがネックなのか、それとも、構成のこみいった長い文章のキャッチ能力が問題なのか。

スピーキングが課題なら、とっさの発信力や表現力をアップしたいのか、それとも、発音をブラッシュアップしたいのか。

こうした自己分析からの目標設定に応じ、45~60秒のダイアログを何度も再生するその合間に、その生徒さんの目下のご状況に最もフィットした作業を入れていく、というイメージです。

それはシャドーイングかもしれませんし、全体あるいは部分をじっくりと細部まで理解した上でのメモライズ、そこからの読み上げかもしれません。

その読み上げスピードは自分にとって心地よいものでよいのか、負荷をかけてダイアログと同等かそれ以上のスピードを目指すのか?

ここについても人によって目標設定が変わってきます。

発音にこだわってDeepLなどのアプリを活用するか、その必要はないのか?というポイントも、その人の目指すもの、必要としているスキルによって違います。

リスニングについても同様ですね。

長い文章のキャッチが苦手な場合は、長い文章をメモライズして自分のセリフとして言い切る、というトレーニングがフィットします。

そのような目的のためにちょうどよい例文がNHKビジネス英語では必ず毎回用意されているので、時間に限界のある人はダイアログ全体でなく、そういった長文のみをピックアップして頑張って覚えていくとよいでしょう。

1つのセクションに絞る場合、このように45~60秒の質の高いダイアログを数回聞き、小分けにして暗記をしたり、シャドーイングや発音トレーニングを組み込んだりと、カスタムメイドしていくことができます。

ただ、中上級者の方々にはぜひ、ダイアログ+3つのセクションのフル活用バージョンをおすすめしたいところですね(笑)

いかがでしょうか?

このような密度の濃い15分と、なんとなくエンタメ的な英語動画を視聴して過ぎていく15分を比較すると、時間効率は段違いです。

夜寝る前や、通勤時間の15分、あるいは30分。

朝活をする、昼休みを利用する。

人によって生活・お仕事のリズムはさまざまですが、フルで15分、ダイアログ45~60秒、質の高いセクションが3つ、この構成はかなり絶妙で、使えば使うほどその優秀さ、質の高さが実感されるテキストだと思います。

生徒さんお1人お1人の課題・目標に応じ、全体や一部をピックアップ、トレーニングスタイルを選択。

そこに組み合わせるシャドーイング、例文の覚え方、効率のよいインプット・アウトプットのしかたをアドバイス。

NHKビジネス英語は個人的に、コーチングにおいて非常に重宝しています。

そして、生徒さんの状況はどんどん変わっていきますので、上達に応じて、あるいは「ちょっとうまっくいっていらっしゃらないな…」という場合はメソッドを修正・工夫していく、というところが醍醐味でもありますね。

ご興味のおありな方はぜひご気軽に「お問い合わせ」よりご連絡ください!

参考までにNHKビジネス英語の15分、その標準的な構成をご紹介してみましょう!

私がコーチとして使用しているのは2022年、2023年、2024年の3年度分です。

2022年は月・火が以下の構成で、水・木は別内容。
2023年と2024年は月・火・水が以下の構成で、木・金が別内容。
別内容にはEメールやビジネスチャット特集、ビジネスパーソンへのインタビューなどがあります。
(こちらも内容が良く、おすすめの活用法がありますが、別記事でご紹介します!)

<15分の構成>

①「Today’s Business Scene」
対話・ダイアログ、45~60秒。
プロの眼から見ても、実に学習者のためをよく考えて作られており、バツグンの高品質です。何がそこまで優れているのか?という点は別途、お伝えしましょう。

②Business Phrase of the Day
その日の注目フレーズ・表現にズームアップし、解説と応用例文が2~3つ読み上げられます。

③Alternative Expression
②のフレーズ・表現の言い換えを2~3文。

③Upgrade Your Communication Skills
ダイアログの場面設定をベースにした別のストーリー展開、あるいは場面設定を変えての別ストーリーで、意見を伝える・話し合う・駆け引きをする、という内容のトレーニング用例文、ミニ・ダイアログ。こちらも質が高いです。

ここにも各年度の放送をピックアップし、また紹介記事を書いてまいります。

よく「私はNHKビジネス英語のみで、ここまで英語力を上げました!」という体験談を目にしますが、プロ講師の眼から見ても、この講座を1回1回、徹底してフル活用すれば相当な力がつくな、という納得感がある内容です。

今回は「15分」をテーマに、そこを強調してNHKビジネス英語と、エンタメ性の強いYouTubeの英語学習動画15分の視聴とを比較してみました。

もちろんYouTube動画であっても、かなりずっしりとした内容、15分動画に相当な数の例文を盛り込んでいるというスタイルはありますし、あるいはひたすら15分、ネイティブ同士が会話してる内容を字幕付きで提供する、というスタイルなどもあるでしょう。

しかしそういう場合にも逆に、これはある意味で皮肉な結果ともいえますが、生徒さんの声をお聞きしていると、情報量は多すぎてしまっても非効率なのです。

「英語にどっぷり漬かった!」という気分でいたのに、結局覚えているのはごく限られたフレーズだけだったり、いざ自分で何か口にしてみようとすると何も出てこない、ボキャブラリー、表現力ともに何もレベルアップしていない、ということに気づかされたり、そういう展開が少なくありません。

負担感なく楽しく視聴できる英語学習動画は、上記の例とは逆のスタイルです。視聴者を楽しませるテンポと構成を狙っていて、確かに視聴者数が圧倒的に多く、人気があります。

ただ、その内容を活字化するとほんの数単語や2つ3つの例文を取り上げているだけ、ということがよくあるので、忙しい中で英語力を上げたい、結果を出したい、と思っている方にこそ、改めて時間効率を意識してテキスト、学習方法をセレクトすることをおすすめしたいと思います。

これはよく活字メディアと映像メディアの情報量の違いとして指摘されるところでもありますが、30分、45分という長さのクイズ番組、情報番組も文章で要約すると文庫本のほんの半ページ程度におさまってしまったりする。

NHKラジオ講座の「ビジネス英語」は本当に昔から存在する、まさに伝統的学習ツールといえますが、国内外の様々な英語学習ツール、テキスト、講座などと比較しても、改めて質の高さ、コスパとともに時間効率の優秀さに驚かされます。

45~60秒というダイアログの長さ、後半の3つのセクションについても難易度とヴォリュームの加減が絶妙で、中・上級学習者にとって実によく計画されています。

ちょっと頑張らないとできないけれど、逆にちょっと頑張れば、決してできないことはない。無駄が少なく、いい具合にやるべきことが限定され、そこに集中することができます。

詳しくは別途紹介しますが、しかしこの講座も「なんとなく毎日聴き流している」というスタイルだとYouTube動画視聴と同じく、「結局何も残っていない」「耳覚えがあるという程度で、自分では使いこなせない」ということになりますので、そこはぜひ最善の活用法を狙っていきましょう…!

2022年、2023年、2024年の放送内容についてや、メール回、インタビュー回などについても焦点を当ててまた別記事に書いていきます。ぜひご参考にしてみてください!

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